妊娠40週を越えたら?
予定日を越えると週に2回の頻度で妊婦検診を行います。NSTと超音波で赤ちゃんが元気かどうかを確認しつつ陣痛が来るのを待ちます。
陣痛が来ないまま41週を越えた場合には、「予定日超過」として誘発を行って、42週を越えないようにします。
誘発とは、薬などを使って陣痛を人工的に起こすことです。
病院によっては予定日を越えてすぐに誘発をするところもありますが、赤ちゃんが元気ならばもう少し待って、41週に誘発することが勧められています。
予定日にずれがある(=まだ本当の予定日が来ていない)可能性があるからです。
ちなみに、42週を越えたからすぐに危険になるわけではないので、入院して赤ちゃんの無事を確認しつつ42週を越えることはあります。
予定日を過ぎて陣痛が来ないからと焦らなくても良いです。予定日は予定日なのです。
NST(Non Stress Test)
おなかに二つの丸い機械をつけて、胎児心拍と子宮収縮のチェックを行います。これで赤ちゃんの元気さと、子宮収縮の頻度のチェックを行います。これで、赤ちゃんが元気ではないと判断された場合には、経過を見るために入院管理になったり、自然な陣痛を待たずに誘発や帝王切開で赤ちゃんを外に出すことになったりします。
超音波検査(経腹)
胎児の体重増加、羊水量などをチェックします。予定日が近くなると羊水量は減ってくることが多いです。
内診
内診台に上がって腟に指を入れて子宮口の開き方をチェックします。開いていれば、誘発して陣痛が来る確率は高いと判断し、必要があれば誘発予定を決めます。子宮口が開いていなければ誘発がうまくいく確率は低いと判断します。もちろん、確率が低くても他の条件から考えて誘発を行わなくてはいけない状況はあります。担当医と相談してください。