このあたりから、毎週の妊婦検診になります。
いつもどおり、超音波で赤ちゃんが元気かどうかを確認します。この週数で逆子の場合には帝王切開の予定を決定する病院が多いと思います。外回転術を提案する病院もあります。また、B群溶連菌という細菌をチェックします。
超音波検査(経腹)
胎児の体重増加、羊水量などをチェック。また、頭位であることを確認します。
35週で骨盤位(逆子)である場合には、帝王切開の日程を仮決めします。一般的には、骨盤位の帝王切開は38-39週で行われます。手術までに頭位になれば、帝王切開はキャンセルされます。手術当日の朝に頭位になる赤ちゃんもいます。
骨盤位を頭位にする方法として、有効性が確認されているものは外回転術です。外回転は36週くらいに行います。一方で、逆子体操は、やってもやらなくても頭位になる率は変わりが無く、有効ではありません。そのため、逆子体操を勧める病院はほとんどなくなっています。
GBS(B群溶連菌:Group B Streptococcus)チェック
腟の周辺にGBSというばい菌がいるかどうかを調べます。GBSは腸管の中にいることが多いので、腟周辺に加えて、肛門のばい菌もチェックします。GBSは分娩時に赤ちゃんに感染すると重篤な感染症を発症してしまうため、GBSがいると確認された場合には、陣痛が始まった時点で抗菌薬の投与を行います。
採血
分娩に向けて最後の採血を行います。一般的には、貧血のチェック、血小板数、肝機能障害の有無などを調べます。