妊娠11週 初期検査

予定日が決まって、母子手帳をもらって、最初の妊婦健診の時に、さまざまな検査をします。ここが前半の一番大事なところでも有り、お金も一番かかるところです。検査の内容も大事ですが、検査結果が戻ってきてからの解釈がとても大事です。全ての検査は、その結果によって、何か対応が必要になるからやるものです。結果がどんなモノであっても、その後の対応に変化がないのなら最初から検査はしない方が良いのです。

目次

超音波検査

何と言っても、第一番は赤ちゃんが成長していること!超音波検査で赤ちゃんが元気でいる(=心拍がある)こと、ついでに予定日にズレがないことを確認します。

子宮頸がん検査

子宮頸がんは妊娠自体とは直接は関係ありません。しかし、子宮頸がんがあるとママの健康に危険が及びます。無事に赤ちゃんを産むためにはママ自身の健康も大事なので、子宮頸がんの検査をします。ちなみに、妊娠初期の子宮頸がんの検査は必須ではない国もあります。直接は妊娠には関係ないですからね。残念ながら日本では妊娠前に子宮頸がん検診を定期的に受けてない人が多いから、妊娠初期に検査するのだろうと思っています。出血して不安になる人もいるので、できればやりたくないですけどね。

クラミジアや淋病の検査

初期にやるのか、20週くらいにやるのか、病院によって検査する時期に違いがあります。もしも感染していた場合、赤ちゃんを産むまでに治療しておく必要があります。赤ちゃんに感染すると、赤ちゃんに対して抗菌薬を使う必要が出てくるので、早めに治療しておきたいです。

貧血の検査

妊娠中は月経が止まって出血がないので、ひどい貧血の人はほとんどいません。ここでひどい貧血がある人は、血液の病気がないのか、極端な偏食ではないのか、胃がんや大腸がんなど継続的に出血する病気がないのか、などを調べる必要が出てきます。。

血小板の検査

血小板は血管が破れて出血したときに最初に血を止めるように働きます。お産には出血が伴うので、血小板が少なすぎる場合にはちゃんと対応しないと危険です。

B型肝炎

B型肝炎ウイルスを持っている母親から産まれた赤ちゃんは、出産後にワクチンなどを使うことで、感染する確率を下げることができます。現在のような予防方法がとられるようになってからは、母親から赤ちゃんへの感染は非常に少なくなっています。産まれた直後から対応しなくてはいけないので、事前に知っておくための検査が必要です。

C型肝炎

C型肝炎ウイルスを持っている母親から産まれた赤ちゃんも、感染しないように予防しなくてはいけません。しかし、B型肝炎と違って、ワクチンなどがないためにできることが限られています。現代では母親から産まれた赤ちゃんはすぐには沐浴(お風呂で洗うこと)しないのが一般的なのですが、C型肝炎の妊婦から産まれた赤ちゃんの場合は、すぐに沐浴をして血液を洗い流して感染の確率を減らします。

HIV

HIVはエイズの原因になるウイルスです。35年ほど前に発見された頃は、死の病という状況でしたが、すばらしい薬剤ができたおかげで、今では薬を飲みながら長期間付き合う病気になってきています。妊婦がHIVに感染したことがわかった場合には、ウイルスを抑制する薬を飲んで赤ちゃんに感染することを防ぐことができます。早めの発見が大事です。

梅毒

梅毒は非常に感染力の強い感染症です。口の周りに病変があればキスでも感染することがあります。お腹の中の赤ちゃんに感染すると先天的な障害を引き起こすことがあるために、早めに治療をすることが必要です。幸いにも良く効く薬があるので、早めに気づけば赤ちゃんに問題は起きません。

風疹抗体価

風疹は三日ばしかとも言われている身体にぶつぶつができる感染症です。軽く済むことの多い病気ですが、妊婦にとっては重大な病気です。赤ちゃんに障害を残すことがあります。
風疹の抗体価を測定することで、

1.抗体価がとても高い場合には、感染直後の可能性有りとして、追加検査をします
2.抗体価が低い場合には、次回妊娠時には免疫がある状態にするために、出産後にワクチンを打ちます。

どちらの場合にも妊娠中に風疹に感染しないように周囲の人にワクチンを打ってもらうこともとても大事なことです。

※先天性風疹症候群で亡くなった娘の宿題 同じ思いをする親子を二度と出さないために
https://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/hand-in-hand-kanimama-taeko

トキソプラズマ抗体価

トキソプラズマは妊娠中に感染すると胎児に障害を起こすことがあります。感染して早めに抗菌薬を内服すれば、障害の程度を軽くすることができるとされています。
抗体価が高ければ現在の感染を疑って追加検査をします。抗体価が低ければ今後の感染を招かないような対策を伝えます。日本人における感染経路は、生肉や生ハムなど、火の通っていない肉を食べることです。肉類を食べるときには必ずしっかりと火を通すように伝えます。
また、猫からの感染を怖がる妊婦が多いですが、現在のように家の中で飼っている猫が多い状況では、猫からの感染はほとんどありません。

※トキソプラズマとは(トーチの会)
https://toxo-cmv.org/toxo/

サイトメガロウイルス(CMV)抗体価

サイトメガロウイルスは妊娠中に感染すると胎児に障害を起こすことがあります。抗体価が高い人は現在の感染を疑って追加検査をします。抗体価が低い人は妊娠中に感染しないような対策を伝えます。感染経路は他人の唾液などです。現実としては、子どもの唾液を口にして感染することが多いと考えられるので、上の子どもがいる人には、同じスプーンを使って食事をしたりしないように伝えます。特に、上の子どもが保育園に通い始めたばかりの時など、家庭外の人と接触しはじめたタイミングでの妊娠はリスクが高いと考えています。

※サイトメガロウイルスとは(トーチの会)
https://toxo-cmv.org/cmv/

出生前診断について

出生前診断には、胎児精密超音波検査、NIPT、など、様々なモノがありますが、時期的にこのくらいの週数から担当医に相談して用意をしていないと、受けることができ無いものがあります。気になっている人は相談しましょう。

ドクターが教える! 親子で考える
「子宮頸がん」と「女性のカラダ」

太田 寛 (著) 出版社 ‏ : ‎ 日東書院本社

この本で、特に望まない「妊娠」と「子宮頸がん」について知ってもらいたい。この二つは、予防できるのに予防できていない、とても残念な状況です。子どものうちから、正しい情報を知り、後悔のないようにしましょう!

【主な内容】
第1章 女性のカラダ
第2章 生理と妊娠のこと
第3章 産婦人科ってどんなところ?
第4章 子宮がんについて
第5章 親子で考える「HPVワクチン」

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