医学的、社会的に必要と判断された場合に、誘発や促進を行います。
- 誘発とは、陣痛が来ていない人に人工的に陣痛を起こさせること
- 促進とは、陣痛が来ているが弱い、と判断された人に人工的に陣痛を強めること
ここでは「促進」についてお話しします。
目次
陣痛の促進はどんなときに行うのか?
- 分娩の途中で陣痛が弱くなり、分娩が進まなくなった場合(微弱陣痛)
- 分娩進行中に赤ちゃんやママの状態が悪化して、早く分娩を終わらせた方が良い場合(非常に状態が悪い場合には、すぐにお産を終わらせるために帝王切開にする場合もあります)
陣痛を強める薬
子宮収縮剤は、陣痛促進剤とも呼ばれています。一般的には、以下の2種類の点滴薬を使います。
- オキシトシン(アトニン) 点滴
- プロスタグランジンF2α 点滴
どちらの薬を使うかは、子宮口の状態や陣痛の有無などによって判断します。どちらの薬を使う場合にも分娩監視装置を用いて、胎児心拍や子宮収縮の状況を確認しながら使うことになっています。
大きなボトルに溶かして、少ない量からだんだん量を増やしていきます。もちろん、投与量には制限があり、その制限の中で使います。
促進をしても出産にならなかった場合、吸引分娩や鉗子分娩でお産にすることもありますし、腟から産むのが難しいと判断された場合には、帝王切開でお産にします。